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委任状における代理人との関係
代理人に仕事をやってもらうとき、その関係はどうですか? 自分が支配している立場にありますか、それとも、対等な立場にありますか?
委任状において、代理人と支配的な関係にある場合、それを支配従属関係といいます。一方、対等な立場にある場合、対等関係といいます。

支配従属関係には、労働契約があります。人を雇うときには、対等な関係よりも、支配関係にあったほうがいいですよね。
一方、対等関係には、委任契約があります。例えば、弁護士を雇ったり、司法書士にお願いするときには、お互い対等な関係になります。
以上の二つの関係の違いは明確です。支配従属関係においては、委任される側は何の裁量権も持っていません。つまり、委任する側が「あれをしろ」と言ったなら、それに従うことしかできません。これが支配関係にある二者の典型的な図です。
一方、対等関係においては、委任される側に裁量権があります。例えば弁護士さんがそうであるように、自分で何をすべきか考えて、それを実行に移すという自由があります。もちろん、委任状における委任契約がありますので、委された範囲内での自由となります。
次のページで、この対等関係における委任契約を詳しく見ていきます。