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委任状のメリット・デメリット
委任状のメリット
委任状を活用し、他人を利用する、または他人に委す(いす)ということは、それだけならば、自分にとってありがたい利益です。
日常生活には、自分だけでやるには難しいこと、面倒なこと、誰かにやってもらうと手間が省けることがたくさんあります。
こうした委任の関係には、支配従属関係にある場合もあれば、対等な関係にある場合もあります。たとえば前者は、社長が社員を雇用するときなどの支配的な関係であり、後者は、個人が司法書士に登記手続申請を委任するときなどの対等な関係です。
いずれも、委任をする側は、それが自分にとってメリットになるから「他人に委す」というかたちをとります。では、この委任関係において、逆にデメリットはないのでしょうか。メリットばかりなら良いのですが。
委任状のデメリット
委任状のデメリットを率直に言うと、自分が委任した相手の責任まで全部背負わなくてはならなくなるということです。
代理人に自分の望む行為をしてもらう代わりに、その人の行為の責任まで、自分が背負うことになるのです。
このことを知らずに代理人を使用し、委任状を簡単に活用していたならば、もし委任した相手がミスや過ちを犯したならば、その罪までもが自分に帰属するようになり、「そんなはずはなかったのに」「そんなことは知らなかった」などとなってしまいます。
しかし、現代のような情報社会、多くの事柄にスピードが要求され、一人ではとてもできないことばかりの時代にあっては、いつかは誰かになにかを委任しなくてはならなくなります。また、委任をするほうがずっと楽です。
だからこそ、委任状を活用するにあたっては、まずそれに対する知識が必要とされてきます。とても慎重にならなくてはいけません。いったいどのようにすれば、メリットをより多くし、デメリットを少なくすることができるのかどうかを、あらかじめ知っておくことが大切なのです。
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